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GO! ララ、GO! (26)

 

 二十六 上司と部下の相性

ウェンホアの退職が決まってから、北京オフィスではララの部下となる総務課長を募集することになった。折よく北京出張中であったレスターが応募者二人の面接を行い、どちらも検討に値すると考えてすぐにララを北京に呼んで一人を選ばせることにした。

 ララは二人のレジュメを見てレスターに尋ねた。

「この二人にはそれぞれどんな長所がありますか。どちらが我が社にふさわしいでしょう」。 

「君の判断に影響するとよくないから意見は控えておくよ。まずこの二人に会ってみてくれ。話はそれからだ」。 

 一人目はやや覇気に欠け、間延びした話し方をした。返答も反応もピントがずれていて、欲しい人材とは思えない。二人目はジョウ・リャンという三十過ぎの男性で、顔つきからして頭がきれそうに見えた。言葉遣いや立ち居振舞いも礼儀正しく、謙虚さのうちにプライドの高さを秘めた北京の若者に特有の雰囲気がある。レジュメを見ると、最初はICIで人事課長まで務め、現在は無名のインド系IT企業で人事部長として勤務している。

 ララはまず志望動機を尋ねた。

「なぜこのポストに応募しようと思ったんですか?」 

 ジョウ・リャンは、人事部長になりたくて年初に今のIT企業に転職したのだがどうしても企業文化に馴染めないので、と正直に答えた。現在の会社に融け込めないせいで気が滅入ってしまい、最終的な結論として自分は中小企業で上に行くよりも専門性のある大企業で課長として地道に働きたいと考えるに至ったのだと説明した。

 ララはそれもいいかもしれないと思った。今まで苦労してきたぶん次の仕事を大切にするだろう。期待が大きすぎると失望も大きくなるが、その心配もない。ララはさらに質問を続け、採用および総務で八年間の業務経験があることも聞き出した。これはまさにララが求めていたものだった。ララが特に気に入ったのはジョウ・リャンの筋の通った話し方である。彼女は少し考えてからこう尋ねた。

「自分をせっかちだと思いますか、それとも気が長いほうですか」。

「どちらかと言えば、せっかちですね。」

ララはこの答えに満足した。彼女の部署は多忙な時期にあり、せっかちな人間でないとテキパキと仕事をこなすことができない。彼女はその場で彼を採用することに決めた。

 そしてすぐにレスターに電話をかけ、ボスの意見を聞く前に自分が採用決定に至った経緯を一通り説明した。レスターは本音ではもう一人のほうがふさわしいと思っていたが、ララ自身がジョウ・リャンを選ぶと言う以上、彼女の決定にあまり口出ししたくなかった。
 彼はジョウ・リャンと面接したときのことを思い出した。表面的には謙虚で礼儀正しいが、かなりプライドが高い印象を受けたし、採用業務の経験が八年もあるため、ララは彼を管理しにくい恐れもある。レスターはやはりララに忠告しておいたほうがよいと思い、遠回しに言った。

「北京オフィスにはかなり個性的な部長が何人かいるが、ジョウ・リャンがこれから彼らと一緒に仕事をするうえで支障が出る可能性があるとは思わないかね」。

「過去にそういう問題に対処した経験があるか聞いてみたのですが、かなり世渡り上手な人だと感じました。また、最近キャリア形成に挫折してしまったようなので慎重になっているはずです。たぶん問題ないと思います」。 

レスターは、この人選は理想的とは言えないまでも、さほど大きな問題は起こらないだろうと考えた。それに何といっても今後はララの部下になるのだから、直属の上司である彼女の目に適うことがより重要だ。一歩譲って言えば、今回の結果があまり理想的でなかったとしても、ララ自身に実際の採用を経験させてこそ、彼女の成長を促すことができる。レスターは腹を決めて、ララに尋ねた。

「彼にはいくら給料を出すつもりかね?」。

「本人は七〇〇〇元を希望していますが、私は七二〇〇元にして彼の満足度を上げたい思っています。最初から好印象を与えれば、安心して仕事に打ち込んでもらえます」。 

「問題ないだろう。ワン・ホンに連絡して、彼がOKしたらすぐにOFFER(採用通知書)を出そう」。

 DBは速やかにジョウ・リャンにOFFERを出した。彼は提示された給与が自分の希望よりも少し高いことを知るとやはり嬉しさを感じ、すぐにララに電話をかけて指定された着任日には必ずDBに出社すると伝えた。ララは彼が給料の件で自分に礼を言うだろうと思っていたが、彼は最後までそれについては触れなかった。

 上海オフィスでもこの数か月ずっと総務課長を募集している。ララは二百通以上のレジュメに目を通したせいで、却って誰を選べばいいのか分からなくなってしまっていた。レスターは、ララは自分の仕事だけで相当疲れているのに課長一人の募集にそんなに時間をかけるべきではない、決めるべき時には決めなさい、とアドバイスした。そして、彼女のために優秀な人材を見つけてきたので会ってみないかと提案した。

 二十七、八歳の上海女性、肌が透き通るように白く血管や骨まで透けて見えるようだ。痩せていて、座っていても一七〇センチメートルほどの長身であることが分かる。一般的に上海女性はファッションに敏感だが、彼女は何とも複雑な服装で面接に臨んだ。丈の長い服と短い服を幾重にも重ね着し、面接に来たのにつま先の皮がめくれた革靴を履いている。がっしりした太いヒールのついたその靴は上海の街中を探しても買えそうにないデザインだ。無造作に結わえたポニーテールの髪は非常に長く、下ろしたら腰のあたりまで来そうだが、ろくに手入れをしていないようで頭頂部はボサボサしていた。ヴィッキー・チャオと同じくらい大きな眼でララを見つめている。普通の応募者のような遠慮がちな様子はなく、ただクールにそこに座ってじっとしていた。ララが笑顔で挨拶をするとようやく返事をしたが、顔は少しも笑っていなかった。

ララは一目で気に入らないと思った。彼女は自分に対して全く敬意を払っていないようだ。さらに彼女の服装もララの目には奇妙に映った。ララは彼女に好感を持てなかった。面接中は表向きでは礼儀正しく答えていたが、彼女からの質問はどれもひねくれていて悪意が感じられた。

 ララは最初に彼女が現在いる会社の社員数とオフィス面積、自分の部屋を持っている社員数を尋ね、さらに十分ほど一般的な質問をした。

その後、ララは急に話題を変え不意を突いた。

「会社で使っている交換機の型番は分かりますか?」

 普通は交換機のメーカー名は知っていても型番まで答えられる人間はめったにいない。ララはこの質問で彼女が交換機にどれほど詳しいか判断しようと思った。その女性は顔色ひとつ変えず、クールに答えた。

「NEC7400」。

 ララはさらに「キャビネットは何台ですか、また、アナログ基盤とデジタル基盤はそれぞれいくつ?」と質問した。女性は簡潔明瞭に一つ一つの数字を挙げた。ララが頭の中でざっと計算してみると、彼女が最初に述べた社員数や管理職の割合と合致している。

 ララはわざと面接の最初で社員数と面積について質問し、その回答を基本情報として憶えておき、次に無関係な質問をはさんだ。彼女に最後の質問に対する答えが関連数字と合致すべきだと気づかせないためである。たとえ専門知識があっても、自ら業務を管理していなかったり、社内状況を整然と把握していなかったり、業務内容に詳しくなかったりすれば、その回答は破綻しやすくなる。しかしこの女性は明らかに業務に精通しており反応も早い。

 ララはさらにコピー機の型番と台数について質問した。女性の回答は常に簡潔で、この質問に対してはこんなばかげた質問に答える価値などないとでも言いたげに口をわずかに尖らせた。ララは彼女の表情に気づかないふりをして、怒りをおさえながら次の質問をした。

「あなたの部署では毎年予算案を作成しているようですが、あなたもその仕事に関わっていますか?」

「私は現在の会社に三年間勤めていますが、そのうちの二年間は予算案作成の責任を負っていました」。

応募者がこの点に並々ならぬ自信を示したからには、ララは一般的な面接スキルを使って彼女を褒めるしかなかった。

「上司から信頼されているようですね。きっとお仕事がおできになるんでしょう」。

 女性はにこりともせずに言った。

「私は本部長に満足していただける仕事ができるのですから、信頼されて当然です」。

 ララは心の中で――あなた、面接に来ているんじゃないの? 何なのその態度は!――と呟きながらも微笑みをたやさずに質問を続けた。

「今年の予算案を作成したとき、コピー機の維持費と消耗品への予算配分はどの程度にしましたか?」

 女性はこう指摘した。

「その質問は実質的には先ほどの質問と同じです。消耗品の予算配分は消耗品のおよその単価だけでなく社員数にも関係します。またコピー機の台数は社員数によって変わります。そして維持費の予算は機器の使用年数と密接な相関関係があります。私の会社にはキヤノンのコピー機が六台あり、使用年数一年が二台、二年が二台、三年が二台となっています。これはまだ質問されていないのですが、おそらく次の質問はこれですよね」。

 そして彼女はあっさりと数字を挙げ、一点の不足もない完璧な回答をした。ララは問うべきこともなくなり、逆に彼女から質問の問題点を指摘されて狼狽えた。

ララは心を落ち着かせ、リフォームに関する重要な質問をいくつか続けたが、女性の回答は常に完璧で、最後にはこのように言い放った。

「大規模リフォームプロジェクトの経験がない総務は大企業の専門職とは言えません。総務部のごく初歩的な業務です」。

 彼女の専門知識は疑いようがない、総務の専門業務についてこれ以上質問する必要はない。ララは質問を変え、彼女に彼女自身の人間関係についての評価を尋ねた。ララは内心では、こういう人は人間関係を上手く処理できるわけはないと思い込んでいたので、彼女自身の評価を知りたかった。

 女性は落ち着いた様子で言った。

「人間関係がどのようであれば良いと言えるか、それは企業文化によって異なるでしょう。例えば、今の会社の企業文化は非常にアグレッシブで、周りと協力できさえすれば人間関係において高い評価を得られます。私は先ほど現在の職場でリフォームプロジェクトを担当したと話しましたが、こうしたプロジェクトでは各部門と総務部の連携が不可欠です。私はプロジェクトを順調に進めることができました。だからこそ、先ほどのリフォームに関する質問に対して適切に回答できました。さらにプロジェクトが成功したことで私が社内で効果的な人間関係を築いていることを証明できます」。

 屁理屈なのか道理があるかはさておき、ララはこれを聞いて思わず感心した。この若さでこんなに筋の通った話し方ができるとは、少なくとも頭の回転の速さは申し分ない。彼女はさらに質問した。

「確かに会社が違えば企業文化も違いますね。今あなたが働いているのは欧州企業ですが、DBは典型的な米国企業です。現在のアグレッシブな企業文化のもとで良好な人間関係を築くことができたからといって、DBでも上手くやっていけると証明できますか?」

 女性はララのロジックを訂正した。

「そうなると人間関係の問題ではなくて適応能力の問題になってしまいます。一つ例を挙げて私の適応能力を証明します……」。

 一時間におよんだ面接で、ララは彼女の回答に何ひとつ問題点をみつけることができなかった。彼女はおそらくこの数か月面接してきた応募者の中で総務部の専門業務について最も熟知している人材だ。彼女はララを不快にさせたが、その不快さの原因はレスターに報告し検討すべき問題点のうちには入らない。

 ララは彼女に会社規定の数学ロジック問題を解かせてみようと思いついた。結果はかなりの高得点で、このテスト結果だけから見ても彼女がララよりもずっと反応が速いことがわかる。ララはいささかプレッシャーを感じた。

 ララはレスターの部屋を訪ねたが、どう話を切り出すべきかわからなかった。自分の指示に従わなくなることが心配だから彼女が気に入らないとは言いにくい。結局、遠まわしに彼女の人間関係が少し気にかかる、今後各部門と良好な関係が築けるかどうか心配だ、とだけレスターに告げた。ララはそう言いながら、応募者と直属の上司の相性についてウェンホアがレクチャーしてくれたときのことを思い出した。昇進したばかりの部長は自分が部下を管理できるかどうかを気にしすぎて、大人しく言うことを聞きそうな部下に好意的になりがちだという。ララは思わず後ろめたい気持になった。

 レスターは面接中にその応募者の人間関係に問題があると思った具体的な事例があったのかと尋ねたが、彼女は答えることができなかった。レスターはララを説得した。

「この女性はとても聡明で、ポテンシャルが高く、専門業務の経験も豊富だ。不確定要素もあるかもしれないが、このポストは求人を開始してからもう数か月になる。そろそろ決めるべきじゃないかな。いずれにせよ、三か月の試用期間があるから、本当にダメなら辞めさせるのは簡単だよ」。

 ララは最後の言葉を聞いてうなずくしかなかった。

 その女性の名はパメラという。パメラが上海オフィスに総務課長として赴任すると、部下のマギーたちは彼女から受けるひどいパワハラに悩まされることになった。マギーはもともと強情な性格で最初こそ果敢に抵抗したが、パメラは何枚も上手だった。彼女はマギーに毎朝出勤直後にその日の業務予定を書き出して提出するよう命じ、退勤前にはその業務予定の進捗状況を報告させた。パメラが問題ないと判断するまで部下たちは帰ることができない。

 パメラはゴールデンウィークの三日前になって急にマギーに倉庫整理の仕事を与え、休日出勤するよう命じた。マギーは連休の旅行を手配済みだったので休日出勤に応じようとしなかった。パメラは落ち着きはらって言った。

「問題ないわ。連休前に終われば休日出勤しなくて済む。でも終わらなかったら休日出勤。あなた次第よ」。

 マギーは目の前が暗くなるほど腹が立った。倉庫は大きく、多くの部門と共有している。整理するには各部門のアシスタントと倉庫内の物資を一つ一つ棚卸ししなければならないし、倉庫管理会社の協力も必要だ。休日出勤せずにこの仕事を終わらせるのは絶対に不可能だ。

 マギーはパメラに反論した。

「たとえ私が休日出勤しても、他部門のアシスタントも休日出勤なんかしませんよ。彼女たちが来なかったらどうやって他部門の物資を移動させるんですか。何か紛失したりしたら面倒なことになりますよ」。 

 パメラはひねくれた物言いをした。

「連休前の三日間で各部門のアシスタントと協力して先に棚卸ししておけばいい。棚卸しリストにサインをもらっておけば、連休中はそのリストをもとに整理できる。なぜその場に全員いる必要があるのよ」。

 マギーは怒りを抑えながら言った。

「倉庫のスペースがなくなってしまったわけでもないのに、なぜそんなに急いで整理しなければいけないんですか。なぜそんなに早く終わらせなければいけないんですか」。

 パメラは手の中のペンをゆっくりと弄びながら言った。

「本当に急ぐの。私が決めたことをいちいちあなたに説明する必要なんてない」。

 マギーは胸にやりきれない思い抱えつつ怒りを抑えてデスクに戻った。

 ちょうどその時、ララは上海に来ていた。パメラに会議の備品を用意するように言うと、パメラはその備品はないと答えた。

「どうしてないと分かるの?」

「マギーからそう聞きました」。

 ララはおかしいと思った。これらの備品は先月も先々月も確認したばかりだ。マギーはどこに保管しているか知っているはずなのに、どうして簡単にないと言ったのだろうか。

「もう一度彼女に聞いてみて」。

パメラは走って聞きに行き、帰ってきて言った。

「やはりないようです」。

 ララは腹立たし気に言った。

「ミーティングをしましょう。マギーを呼んで」。

 全員がそろうと、ララはいきなりマギーに尋ねた。

「うちの部門がどんな備品を所有しているか知らないの?」

マギーは泣きそうな顔で「知っています」と答えた。

 ララは「それならなぜ上司に備品はないなんて言ったの?」と厳しく問い詰めた。マギーは顔をあげ強い口調で言った。

「私、連休には旅行に行く予定だったんです。それなのに、何の予告もなく突然連休中も出勤するようにって言われました。嫌だというと連休前に終わらせろと命令されました。あれだけの仕事、徹夜したって終わらない! 連休前に終わらせなきゃいけないような仕事でもないのに! これはイジメよ!」

ララは怪訝そうな顔で「どんな仕事?」と尋ねた。パメラはまずいことになったというような表情をした。もともと色白の顔がさらに青ざめている。マギーは堰を切ったように倉庫整理の件を洗いざらいぶちまけた。ララは事の成り行きを知り、パメラに対して強い怒りを覚えたが、感情を抑えてマギーに言った。

「仕事の指示に不服ならそう言えばいいの。別の仕事で仕返ししたりしないで。先に席に戻ってなさい」。

 マギーを帰してから、ララはパメラに言った。

「その仕事、あなたなら三日でできるの?」

パメラはばつが悪そうに首を横に振った。ララは語気を強めた。

「あなたにできないなら、彼女もできないでしょ。そんな仕事を故意にやらせようとする理由は何なの。もし本当に休日出勤が必要ならもっと早く彼女に話すべきだし、それに、その仕事をどうして連休中に終わらせなきゃいけないのか私にも分からない」。

 パメラは詭弁を弄した。

「マギーの勤務態度が悪かったので、改めさせようとしたんです」。

「彼女の態度が問題なら、その件について指導してちょうだい。嫌がらせなんかしないで」。

 パメラが立ち上がると一七〇センチの長身のせいでララがひどく小柄に見えた。彼女は曖昧な表情でララの目を見ながら言った。

「ララ、私にはあなたの支持が必要なんです。あなたは私の上司でしょ、上司の支持が得られなかったら、どうして仕事を続けられますか?」。

ララはパメラが責任を転嫁しようとしているのだと感じ、ムラムラと怒りが沸き上がった。そして、彼女も淡々と返した。

「あなたの仕事はもちろん応援してる。でも部下にパワラするのは我が社の企業文化では許されない。どの社員に対しても公平な態度で接し、相手を尊重しなければいけない」。

 パメラは不機嫌になり、ララも面白くなかった。

 二人は話題を変え、パメラの仕事の進捗状況をチェックし始めた。すると、彼女は部下をいじめるのに熱心なあまり、自分自身の仕事が疎かになっていることが露呈した。ララはパメラを解雇することになるかもしれないと思ったが、まず彼女にこう言った。

「それでは、あなたはここに来て一か月になるから、一緒に一か月目の総括をしましょうか」。

 ララはノートパソコンを起動し、パメラが入社した直後に彼女にアサインしたタスクを画面に表示した。このファイルはララが社内メールでパメラに送ったものである。一覧表を見ながら未達成タスクを一つ一つ数え上げたのでパメラには返す言葉がなかった。ララはその場で備忘録を作成して最初のメールのリプライとしてパメラのアドレスに送ると同時にCCで自分の上司であるレスターにも送信した。

 

 パメラはこの世界で最もIQが高いグループに属しているので、ララがすべての話し合いを書面の形式で保存し、しかもCCでレスターにもメールを送っていることに気づくと、ララが自分を適当な時期を見計らって試用期間中に解雇するつもりなのだと悟った。彼女は目を見開いてパソコンの画面を一心に見つめた。そして調子を合わせるような口調で二か月目からは心を入れ替えて頑張ることを約束した。

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