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通訳の仕事

最近の通訳のお仕事。

○ 医学交流会議

昨年かなり苦戦した医学会議の通訳業務を今年もやってきました。
午前十時に集合して十二時まで、各講演者と打ち合わせ。先生方は前日のうちに資料を提出したと言っていたのに、通訳者の手元に届いておらず、慌ててコピーをとってもらいました。講演者四人で発表資料に変更があったのは二人でしたが、途中に追加したスライドが何枚か入った以外は大筋は変更なしで助かりました。

午後1時に会議開始。
会議の冒頭、来賓挨拶では一人が事前にもらっていた挨拶原稿を完全無視。また某省のお役人は公務多忙につき欠席で代理の人を差し向けて挨拶原稿を代読させたため、超早口の棒読みになりましたが、昨日なぜか「代読かも?」という予感がして完全に翻訳しておいたので事なきを得ました。

講演はどうにか無事に終了。心配していた質疑応答も何とか「質問の意味が分かりません」とか「そういうことを聞いたんじゃありません」的な雰囲気にならずに順調に進みました。

午後六時十五分、会議終了。
疲れ果てて仕事が終わり、会場近くで簡単に晩ごはんを食べて帰宅しました。

○化学品法規制セミナー

化学品関連の法律説明会は何度か経験していますが、法規法律の規定が非常に細かく、化学品の名称など専門用語が多いので毎回けっこう大変です。仕事自体はまあまあ無事にできました。

お昼はクライアントさんの用意してくれた豪華弁当でしたが、講師と打ち合わせしながらだったから、四分の一くらいしかいただけませんでした。
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というより、仕事の直前にこんなに食べたら頭が働かなくなっちゃいますね。同時通訳の仕事を控えた通訳者にはごく軽い食事を用意してくれれば十分で、こんな立派なお弁当をほとんど残してしまって、もったいないことをしました。まあ、お客さんにすれば通訳者にはサンドイッチだけみたいな扱いをしたら失礼だという気持ちなんでしょうけど。

○ 北京市投資説明会

こんな楽な仕事もあるのよねぇ、と思った会議通訳でした。

日本側の挨拶が二本、中国側のプレゼンが三本、質疑応答というプログラムで、1時半集合・2時開会・5時半終了の予定でしたが、4時前に終わってしまいました。

変だな、とは思ったんです。エージェントさんから来た依頼書には逐次と書いてあるのに、主催者のサイトを見ると同時通訳付きとなっている、でも送って来た読み原稿の枚数は同時にしては少なすぎます。逐次ならまあまあ妥当な時間かな、でも実質3時間半の逐次が2人体制(しかも今日の相方は何と大御所中の大御所の大先生!)は大げさだよね等等と考えつつ会場に向かいました。

会場に到着すると通訳ブースがあったので、「やっぱり同時?、もしかして提供されたのは読み原稿というのはウソで概要だったとかいうオチじゃないでしょうね?」等と疑ったんだけど、発言者に確認すると原稿をそのまま読むと言います。

で、2時に会議が始まり、2人分の挨拶と3人分のプレゼンが終わり、質疑応答を促す司会者の言葉が出た時点でまだ三時半。大先生は「まさかこれから2時間ずっと質疑応答じゃないよね?」。
しかし質問をする人は一人も現れず、会場は静かなままです。やがて司会者が閉会を告げます。ブースの中で大先生と顔を見合わせて、「終わっちゃいましたけど?」、「終わっちゃったわね」。あっけなく業務終了でした。

読み原稿を一字一句たがえずに理想的な速度で喋る有難い発言者たち、とてもわかりやすくて気の利いたステキな挨拶をしてくれたご来賓の紳士お二方、本当にありがとう。




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